摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

きぴさんのページ

「摂食障害×世代間連鎖」というテーマで連載コラムを書いていただいてます。文字起こしもしていただいています。

プロフィール

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きぴ、女です。

摂食障害という「魔法の杖」をつきながら、18年が経ちました。

10代から摂食障害になり、自己否定感と、劣等感と、それはそれは妙な自信とで生きていました。

醜態恐怖症と薬物依存症もありましたが、日々、孤独に内省することで自ら克服しました。自己否定感と劣等感にも以前よりは苛まれなくなり、現在は随分生きやすくなりました。

どちらかというと孤独をすごく愛していますが、そう格好つけて言えるのは自分は孤独ではないからです。

ここで、みなさんに出会えたのは摂食障害になったおかげだと思ってます。みなさんには本当に感謝しています。

橋と地図と犬とひたすら何かを考えることが好きです。

摂食障害アンケート

—– ペンネーム —–
きぴ
—– 自分が思う性別 —–

—– 生まれ年 —–
1980年(現在33歳)
—– 住んでる場所 —–
大阪市
—– メールアドレス —–
非公開
—– 信仰してる宗教を教えてください。 —–
なし
—– 摂食障害歴 —–
摂食障害歴17年
—– 身長 —–
156
—– 現在の体重 —–
46
—– 今までの最低体重 —–
36
—– 今までの最高体重 —–
51
—– 理想体重 —–
46
—– 結婚はしてますか? —–
しています。
—– 子供はいますか? —–
いません。
—– 付き合っている人はいますか? —–
いません。
—– 現在の状態 —–
チューイング,対人恐怖症
—– その他の状態 —–
離人症
—– 昔あった症状 —–
普通食嘔吐,過食嘔吐
—– 昔あったその他の状態 —–
醜態恐怖,離人症
—– 今の摂食の状態、心理状態を教えてください。 —–
現在は精神的にも身体的にも一番良い状態です。
とくに精神面はほぼ回復したと思っています。自分を肯定できるようになってから、自然と過食の衝動が抑えられました。

自分の食習慣のペースをつかめたことも自分には良かったです。
少量のチューイング癖もまだあります。スイッチが入るとたまーに過食してしまうし、普通食も食べない日もあります。炭水化物も苦手です。どちらかというと小食です。体が重いと憂鬱です。でも、自分ではそれに対してはあまり困っていません。

1日に占める食事に費やす時間と量と金額が異常ではないこと、食べ物についてぐるぐる考えていないこと、このことは昔の私には信じられないぐらいの回復です。
まだ、摂食の名残りだけは回復していないのだと思いますが、精神面は回復したと自分では言い切れます。
今の私は痩せすぎる必要も、食べ過ぎる必要もないです。だから、もう少し食べるようにしていきます。

抽象的な表現ですごくわかりづらいかと思うのですが、摂食障害は私を家族から守ってくれた銃を持った友でもあったと感じてます。
この家族(おもに母親)からの理解を完全に私が諦めたことが、私の回復につながりました。銃をおろしたら、私には友が残りました。これが、私の今の状態かなと思っています。この友には感謝して、いつかお別れしなければならないと思っています。
—– 摂食障害になったきっかけ、経緯を教えてください。 —–
事のはじまりは、私の両親が精神的に成長できていなかった人たちだったことです。その両親による、私への過剰な期待と虐待によって、私の情緒が未成熟だったことが原因です。
無気力・無感動・無関心になっていた高校生の時、夏休みに食欲不振と熱中症にダブルでなり、激痩せしました。新学期に、「痩せたね!」と周りに言われて、「痩せてるってすごいかも!?」と感じてしまい、体重管理とカロリーコントロールを徹底したのがキッカケです。
自分では拒食症になっているとはまったく気付かず、ハイテンションのまま高校卒業、進学をしました。
学生の時、過食症に転じ鬱になり、自分でどうしようもなくなって、親に打ち明けました。でも親にはまったく理解してもらえずじまいでした。
—– 自分の症状を理解してくれる人はいますか? —–
夫、弟
—– 家族との関係性を教えてください。 —–
父はうつ病、アルコール依存症、ギャンブル依存症で、関わると面倒くさいので無視しています。
母も私も、父のストレス発散の捌け口にされ、母も父に相当傷つけられました。母はそんな父といつまでも一緒にいるので、私のことはなかなか理解してもらえません。
なのに、私はその母に理解してもらおうとしたことが摂食を長引かせたんだ、と思っています。
弟は境界性人格障害と医師に言われて、何だか色々ありましたが、回復して今は私の良き理解者です。両親と弟は、離れたところに暮らしています。
一緒に暮らしている旦那は、心理的に健康な人なので私を放って置きます。干渉もせず、話を聞いてくれます。彼は心が健康な人なので最初は依存症のことがまったく理解できませんでした。私が熱くいつも横で語っていたら、ようやく「やめたいのに、やめられない病気なんだ」と理解してくれました。
今思うと旦那は「あなたがどんな身なりでもどんな障害があっても、俺の態度は変わらない。」という、無言のメッセージを私に寄越していました。だから、私はその隣で熱くしつこく語ることができたのだと思います。
—– あなたの食生活を教えて下さい —–
朝:プロテイン
昼:好きなもの(炭水化物控えめ)
夜:プロテイン
おやつ:好きなもの(袋菓子半分とか、食パン2枚ほどとか)←このおやつをチューイングしがち
旦那が休みの日は、時間にこだわらず、好きな物を食べます。
—– 過食嘔吐の頻度は? —–
おやつ感覚のチューイングをほぼ毎日。
—– 過食時の食べ物の種類と量はどのくらいですか? —–
過食時は、スナック菓子1袋、菓子パン1~2つ、ぐらいです。生理前やちょっとイライラしたときなどやってしまいますが、今はコントロールできます。
—– 初対面の人と食事はできますか? —–
できます。
—– 好きな食べ物は何ですか? —–
○生活良好のかりんとう
○ねぎ焼き
○広島焼き
○肉
—– 嫌いな食べ物は何ですか? —–
○炭水化物。
胃が重くて、背中が痛くなるから苦手です。
—– 生理は止まった事ありますか? —–
高校生の拒食の時、3ヶ月くらい止まった時があります。
—– 生理は来て欲しいですか? —–
既に来てる
—– ドラッグはしますか?またどのくらいの量を摂取しますか? —–
病院のくすりもたばこもやめました。
—– どんな仕事をしてますか? —–
専業主婦
—– 職場(学校)での人間関係はどうですか? —–
人間関係はかなり苦手でした。
学生時代、自分が痩せているときは協調性が出て、人とつるむことができました。でも、食べ過ぎた日は自分がブクブクに醜い気がして、ひきこもりたくなります。だから、人付き合いにムラが出てくるので、人間関係は長続きしませんでした。
付き合いをリセットして最初から誰かとやり直そうとしても、関係を築けるのは自分の調子がいい最初だけで、また食べ過ぎる日が来るとひきこもりたくなるので、またそこで人間関係は終わります。そのうち、人間関係よりも自分が痩せていることのほうが大切になったので、もはや、何のために痩せているのかわかりませんでした。自分のことしか考えられなくなっていた、と今ならわかります。当時は痩せていることに必死で、何も考えられなかったです。

自分のことしか考えられなくなり痩せていたときは、不思議と「自分のことしか考えられない、自分と似たタイプの痩せた女が好きな男性」が自分に寄ってきました。だから、そのつまらない男に嫌われないように痩せていようと思いました。そして、お別れする時は「あんなに頑張って痩せたのに!!」とまた憎たらしくなって、男女関わらず人が嫌いになっていったと思います。

職場では黙々と淡々と仕事をして、昼はひとりで隠れて食べて、夜は過食していました。医療系の仕事だったので、仕事が体力的にキツくもなって2年でうつになり辞めました。その後は、アルバイトをいくつかしましたがストレスが少なかったので(レジや店番)、もう誰とも仲良くならなくていいや、と思って仕事していました。「無理してまで人に好かれなくていい」と思うようになってから旦那と出会いました。「無理をしていない自分」が築いた人間関係が、自分がこれから大切にすべき人間関係なんだな、と今は思います。
—– 病院やカウンセリングには通っていますか? —–
いいえ
—– 処方された薬は飲んでいますか? —–
今は飲んでいません。
仕事を辞めて引きこもったとき、お薬ソムリエになれるかも!と思ったくらいODしていました。
その時は昼間にソワソワするので、たくさんお薬を飲んでひたすら眠っていました。起きているのが精神的に辛かったのです。
抗うつ薬(パキシル、デプロメール)は、私にはある意味効果がありました。過食衝動はおさまりませんが、過食の罪悪感が無くなりました。あと、パニックもおきなくなりました。気持ちがフラットになった、という感じです。だから、「こうしていられないから次の仕事はどうしよう」と冷静に次の段階を考えれたと思います。

結婚してから、専業主婦になったことをキッカケに断薬をしました。これは、本当はいけないことだそうです。知らなかったので、いきなり自分の判断で止めてしまいました。
その時の辛さは、私には摂食障害より辛かった気もします・・・。脳みそがカラカラになり、電流を流されているようにビリビリして、耳の奥がシャンシャンして、起きられなくなり、横になっても眠れない状態が約1年続きました。断薬症状だったんだと思います
—– 時間に縛られてますか? —–
いいえ。
—– あなたにとって「完治」「克服」とはどういう状態ですか? —–
「ありのままの姿の自分」が、これから続く未来を自分の選択と自分の責任と共に「これからの自分」として生きれるようになることが完治だと思います。
—– 摂食障害を治したいと思いますか? —–
治したい。
—– 自分の摂食障害が治るにはどうすればいいと思いますか? —–
○もう少し食べる
○今の自分に「あるもの」を大切にする
○内から外に行動する
—– 治す為にどんな事をしていますか? —–
○自分を肯定するような言葉をおまじないみたいに唱える
○今のわたしに「あるもの」に感謝をする
○比較しない、期待しない
○過食しそうになったら飴を舐める
—– 摂食障害が治ったら何がしたいですか? —–
○手近では尾道市をうろうろしてみたい
○しまなみ街道を自転車でうろうろしたい
○寝袋を持って出かけて色んなところで寝る
○我が家の犬とプールで泳ぎたい
○炭水化物を克服して四国讃岐うどんめぐりをしたい
—– 自分の性格はどんな性格ですか? —–
○のんき
○がんばり屋
—– 自分の性格でコンプレックスはどこですか? —–
○幼稚
○すぐ忘れる
○気分屋
—– 自分の体でコンプレックスはどこですか? —–
○足が短い
○特に膝下が短い
○顔が歪んでる
○鼻ぺちゃ
○胸がまな板
—– 摂食障害以外の悩みはありますか? —–
妊娠や出産について、今まで体をいじめたぶん漠然とした不安があります。
以前は「私に子どもができても負の連鎖になるから絶対に子どもはいらない!!」と思っていて、とにかく拒否していたのは子どもでした。今、自分の考えが180度変わってから、「親にもらえなかった正しい愛情を自分の子供に与えてみたい」と思うようになりました。
こればかりはリミットもあるし授かり物なのでなんとも言えませんが漠然と悩んでいます。
—– 趣味や熱中できる事、没頭できる事を教えて下さい。 —–
○市内の橋を渡る
○自転車や徒歩で遠出して、帰宅後は地図を眺めて通った道をただひたすらニヤニヤ見る
○犬のにおいを嗅ぐ
—– ちょっと自慢できることは何ですか? —–
○あまり生かせてないけど鍼と灸ができる
○我が家の犬がぶさ可愛いすぎる
—– なぜアンケートを書こうと思いましたか? —–
SNSを覗いてみたかったので。
自分の気持ちの整理に使えそうだったので。
—– このアンケート項目への要望 —–
なし
—– 今どんな機器をお使いですか? —–
パソコン
—– 私たちが運営している摂食障害専門SNSコミュニティ「Eating Disorder」を知っていますか? —–
知ってる。参加したい。
—– 蘭や旦那に聞きたいことがあれば書いてください。 —–
動画で流れている美しく脱力した音楽はなんと言う曲ですか?
—– blog,mixi,facebook.twitterなど発信してるメディアがあればリンクを貼ってください。 —–
なし
—– アンケートを送信する日付を書いて下さい。 —–
2014年8月13日水曜日
—– このアンケートをシェア(公開)していいですか? —–
公開してもOK!
—– 書き残したいことを書いてください(自由文章) —–
こんにちは。
楽しく拝見させていただいております。
蘭さんの圧巻の食べっぷりと、旦那さんとの楽しい会話と、ご家族のキラキラした感じに癒されています。これからも頑張ってください!
アンケートが送信できなかったこと、お手数おかけしました。わざわざありがとうございました。

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はじめまして。蘭と言います。1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。このサイトでは、皆の摂食障害体験を共有するアンケート、摂食障害経験者によるコラム、自由に書き込める摂食障害のための掲示板を管理しています。