摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[書評・評論]摂食障害で苦しんでいる若い人たちへ

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摂食障害で苦しんでいる若い人たちへ

私は15歳ごろから過食が始まり30代になってから吐くことを覚え、36歳の今も絶賛症状発症中です。なので、必ず治るものだよ、なんてとても言えた立場ではありません。が、私が摂食障害と20年以上お付き合いしてきて最近感じることを書いてみたいと思います。

私は純粋?な摂食障害患者というよりは、自身の病気(主に幼児期の数年にわたる性虐待被害による複雑性PTSD)の症状の一つとして、摂食障害があります。他の症状としては、身体表現性障害と言われたりもしますが、調子が悪くなると抜毛や失語、身体の痺れ、ひどい時はびっこをひいて歩くほど身体のあちこちに不具合が出ました。嗜癖、依存という捉え方もありますが、リストカットやオーバードーズなどの衝動的な行動に出てしまったり、一時期は死ぬことしか考えられなくて、自殺未遂も何度か起こしました。
今は何とかそれなりに働きに出たりもして、一定程度の社会的生活を送れているので、希死念慮のピークだった頃を思うと考えられないくらい落ち着いた日々です。
でも、私は今でも毎晩食べ吐きをしないと眠れないのです。どんなに充実した一日のあとでも、2時間くらいひたすら食べて、食べて、全部吐き出して、それでやっと眠りにつけます。
身体はけっこう、しんどいです。もうアラフォーにさしかかっているし、睡眠時間も削られるし、お金もかかるし、何より不毛だなーと思うこの食べ吐きという行為。私、何やってるんだろうって、しょっちゅう落ち込みます。
でも、考え方によっては、この、食べ吐きがあるからこそ、日中何でもない顔して働きに出たり人と接したりできているのかもしれません。
抜毛がひどい約十年間はほとんどつるっぱげ状態で、ウイッグも高価だし、ずっと帽子をかぶったままの生活でした。リスカやODが酷い時期は働くなんて程遠い引きこもり生活でした。でも今は、症状の表出方法が食べ吐きに一極集中??しているようで、日中は前の晩食べ吐きしてたことなんて微塵も伺わせないような顔で会社に行って同僚と一緒に働いて、週末はショッピングに行ったり甥っ子姪っ子と遊んだりもします。食べ吐き中の姿は獣のよう(笑)で、誰にも見せられないけれど、そこで毒を全部出しているせいか、人と会っている時は比較的元気に過ごせています。
二面的でおかしな生き方かもしれないし、身体に良いともいえない食べ吐きの症状がなくなった方が、よっぽど生きやすいでしょう。でも、もし今無理やり食べ吐きすることを我慢してしまっても、過去のトラウマが癒えていない私は、きっと別の形で何らかの症状が出てしまうと思うんです。
いつか、何かしらのプロセスを経て、トラウマが癒える時がきたら、食べ吐きも、その他一切の嗜癖症状、身体症状も出なくなるかもしれません。その時がくることを私も期待したいし、願ってはいます。でも、今のところ、トラウマが癒える完璧な解決方法は見つかっていないので、辛いけれど、食べ吐きの症状とうまくお付き合いしながら生きている、そんな日々です。
摂食障害になるには一人一人いろんな原因やきっかけがあるだろうし、摂食障害に至った経緯が全く違う方にはなんの助言にもならないかと思いますが、こんな感じで、摂食障害がある私も、まあ今のところはしょうがないか、って感じで、否定せず向き合っている人間もいるよってことを、お伝えしたくて書きました。
決して摂食障害礼賛ではないのでそこは悪しからず。
そして、早期受診も是非、特に若い方にはオススメしたいです。私も最初は親が無理やり、でしたが、専門医につながったおかげで、自分1人で悩んでいるだけでは決して得られない治療を受けることができました。治療、とひとくちにいっても医者によるし薬物療法からカウンセリングまでいろんな方法があるし、いつも自分にあっているとは限らないし、逆に悪化するときもあるかもしれません。私もありました。でも、自分で本を読んで調べたりするだけではやはり限界があったな、と20年を振り返って思います。病気に向き合う怖さ、不安もあると思います。勇気を出して、できれば専門的知識を持つ、良い人に巡りあえますように。医者とは限りません。お友達かもしれないし、親きょうだい、学校の先生、もしかしたら、蘭ちゃんのSNS上のように顔も知らない他人かもしれない。でも、それがきっと摂食障害と向き合い、これから生きていくあなたの強みになると思います。一緒に頑張りましょう!

執筆者

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名前:むちむち
年齢:1979年生まれ
性別:女

16歳頃から過食が始まりました。ずっと吐かない過食でしたが、2011年の暮れ頃に吐くことを覚えてしまい、そこからは毎日過食嘔吐。ひどい時は一日4〜5回食べ吐きを繰り返していましたが、現在は一日一度に落ち着いています。
私はダイエットがきっかけではなく、幼少時に受けた性虐待などが原因だと今のところ診断されています。摂食障害の他にもPTSD、うつ病、解離性障害、身体表現性障害、衝動制御障害など…色んな診断名がつけられてきました。過食が始まった頃から精神的にも不安定になり、自殺未遂を繰り返した時期もありましたが、今は短時間ながら働けるところまで快復しました。
本の虫で、とにかく数だけは読んでいるので、主に摂食障害に関する本の感想などを書くことなんかで皆さんとつながっていきたいなと思っています。よろしくお願いします!詳しくはコチラ

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最後に

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はじめまして。蘭と言います。1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。このサイトでは、皆の摂食障害体験を共有するアンケート、摂食障害経験者によるコラム、自由に書き込める摂食障害のための掲示板を管理しています。