摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[摂食障害×留学]Vol.6「留学先で過食再発」

「摂食障害×留学」というテーマでがんがんさんに連載コラムを書いていただいてます。連載の一覧はこちら

Vol.6「留学先で過食再発」

旦那:1ヶ月で過食が再発し、異国に留学する中で摂食障害と葛藤する続きを教えてください。原因である留学におけるプレッシャーとはどういったものなのか。食文化が違う中での過食とはどういったものなのか。言語が通じにくいなかで人間関係はどういったものなのか。

がんがん: 留学中のプレッシャーというのは、様々な反対や準備を乗り越えての留学ですので、多少自分の中にも留学に対する目的意識はありました。限られた期間の中、どのようにその成果を出していこうか、また、その中の1つは大部分が自分の努力にかかっているものだったので、それを達成しなくてはという焦りや不安というものを総じて「プレッシャー」と呼んでいます。

過食が再発したという事は、精神状態が悪化したことを意味していますので、精神症状は他の部分にも出てきました。不眠や頭痛、激しい疲労感やそれに伴う集中力の低下なんかには非常に悩まされました。それこそ朝起きて、勉強しようと学校に行くのだけど、どうにも集中できなかったり、頭痛がひどくて起き上がれなかったりし、そういった不満がたまると過食してしまう。といったスパイラルにしばらく陥ってました。ですので、授業(一日1~2個)だけ出て後は寝ていたりする日もそう少なくはありませんでした。それでも1日の中で調子の良い時間帯もありますので、その中で語学の勉強をやっていたという感じでしたね。

当初はこちらで精神科にかかることも考えたのですが、これも先進国とはまた違い、精神科やカウンセリングの考え方が少し違うという噂を聞き、行くのを断念しました。また、私も英語も現地語もペラペラではありませんので、カウンセリングの際にしっかり意図を伝えられないだろうという言葉の不安も断念した理由の一つです。

そして自分で「なぜ眠れないのか、なぜこんなにも疲労感がすごいのか」などなど自分の症状の原因について寝ている間深く考え続けていたり、それではないのですが他の悩みを日本の友人らに相談していたところ、それらの症状は以下の2つによって大きく引き起こされていたという事に気が付いてきました。

  1. 前に述べた「自分を追い込みすぎる性格」
  2. 自分で自分からのSOSに気が付かなかったことによって症状が引き起こされていた。・・・私は幼いころから顔色を伺ったり、感情を表に出すことは恥ずかしいことだと思って生きてきました。そのせいで今も感情表現は苦手であり、それが原因で自分の気持ちにもはっきり気が付かないという事が良くあります。「疲れた」という事を知らず知らずに拒否したり、無視していたことが過食をはじめとする精神症状の原因なのだと思います。

語学試験が終わったころには、現地でのコミュニケーションもある程度問題なくこなせるようになってきました。それでも言いたいことをいくらでもいえるわけではないのですが…(笑)

そして、これらの自己分析を踏まえてようやく私の摂食障害の根本の治療が開始したという感じでしょうか。今ははっきりと自分の思ったことを表現する、最低限やるべきことをあらかじめ設定しておいて、のめり込み過ぎを防止しているという事を意識しています。

2.に関して気が付いたのは、知り合いから「もっとはっきり言ってもらえないと分からない」と言われたのがきっかけです。それにお応えしてはっきりドロドロした感情をはっきり行ったのですが、引くことなく、真摯に対応してくれたことが自信となりました。

  • 食文化の違う中での過食という事ですが、異国の地でもスナック菓子やパンは豊富に売っていますので、その辺はあまり日本とは変わらないと感じています。
  • 言葉の通じにくい中でのコミュニケーションは良い面もあれば、悪い面もあります。悪い面としては、あまり深い話をしにくいという事です。言葉に加え、文化もかなり違いますので、何がタブーで何が良いのかが全く分からないのでコミュニケーションは手探りの中行われています。

しかし、反対に良い面というのはあまり人の顔色を伺わなくて済むという事です。価値観がはっきりしていないので、理想的な何かや絶対的な悪のような世間の価値観が外国人の私にはいまいちわかりません。そのような環境は自分自身を特別飾る必要がないため、やりやすくも感じます。

…あと、少しお下品ですが下ネタで盛り上がるのは万国共通なのかと感じています。

(留学などに関するご質問・ご相談はコメント欄で受け付けていますので、お気軽にメッセージください。)

執筆者

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名前・・・がんがん

1995年生まれの女、留学中の大学生です。
大学1年でダイエットが引き金となり拒食になる。半年の拒食の後に過食に転じ、現在も過食と格闘しています。

欧米圏ではない留学、非嘔吐過食という摂食障害のマイノリティーに関する情報はネット上では少ないというフラストレーションから、「摂食障害×留学」という備忘録も兼ねた連載を書かせていただいています。

残り少ない留学生活ですが、節目節目で更新していこうと考えています。感想・ご質問もお待ちしています。また、私だけでなく他の方の「摂食障害×留学」もシェア出来たらと思っています。よろしくお願いします。詳細はこちら

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はじめまして。蘭と言います。1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。このサイトでは、皆の摂食障害体験を共有するアンケート、摂食障害経験者によるコラム、自由に書き込める摂食障害のための掲示板を管理しています。