摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[摂食障害×留学]Vol.4「留学先へ」

「摂食障害×留学」というテーマでがんがんさんに連載コラムを書いていただいてます。連載の一覧はこちら

Vol.4「留学先へ」

旦那:窮屈な現状から逃げたかったというのが留学をする理由の1つだったのですね。逆に言えば、摂食障害という症状がなければ留学はなかったということでしょうか?それとその続き、外国で生活を始めることになってからの続きをお聞かせてください。母親との関係、過食の症状、海外での暮らし、心の変化、よかったこと悪かったことなど。あと、留学先を欧米圏ではなくアジア圏にした理由も教えてください。

がんがん: そうですね。
 摂食障害を含めた精神症状(うつ的状態、集中力の乏しい欠如など)によってほぼゼロになった自尊心と窮屈な現状が留学を後押しする決定打でした。
 専攻を外国関係にするだけあって、やはり幼い頃からよくGoogle Map?Earth?を見たりと異国の風景や人々の暮らしには大きな関心がありました。中学高校時代は一応英語に苦手意識がなかったので、例にもれず欧米圏に将来留学することも一瞬考えたこともありました。しかし、実際に海外に行くという行動を具体的に移そうとはつゆほどにも考えませんでした。

 しかし、当時拒食のせいでそれまでやっていたスポーツも何もかもやめることになり、本当にゼロになった時に「もうこれ以上酷いことはないだろうから、やりたいことをやってしまおう。」という思考に至り、昔から憧れていた海外に行くことを決めました。そして、絶対に海外に行くことを諦めない&現状から逃げたいという一心で旅行ではなく、留学にしたのだと思います。

 ですので、摂食障害に起因する精神症状がなく、あの時普通に幸せだったら留学はしていなかったと思います。

そして引き続き前回からの続きから始めます。

 アジア圏の留学にしたのは、単に私の専攻の中での興味が、先進国ではなく後進国の事象に焦点を置いたものだったからです。そしてアフリカではなくアジアなのはなんとなくアジアのエスニックな感じが好きだったからです。後は欧米圏と比較すると物価が安かったことです。

 「アジアへのいくぞ!!」と実際に行動に移したとき、季節は既に夏になっていました。留学するには英語の試験をパスする必要があったので、集中力ほぼ皆無の状態でしたが、英語の勉強を始めました。また、夏休みになったのでそれ以外の時は過食を避けるために漫画から真面目なものまで本を読んでいたと思います。それでもまだ過食をしていまう事が多々ありました。

 しかし、夏休み明け頃から、行く国への自分なりの問題意識なんかも形成されつつ、また無事試験をパスしたことで留学へのカウントダウンがはじまったころから、過食の頻度が少なくなってきました。依存の対象が過食とその国に分散された状態です。

この頃になると、食に振り回されることも少なくなり、着々と留学の準備を進めていました。しかし、現状への窮屈さというのは相変わらず感じていました。そして、大学3年になり、出発前に一通り友人やお世話になった人にあいさつをしてからついに夏ごろこの国に来ました。

 学部に日本人がいない、言葉が通じないといったことに加え、日本とは異なる文化の中で自分の生活スタイルを一から構築しなおすので当初は精一杯でした。また、言葉の問題で言いたいことが言えないストレス、考え方の差、(私にとっては周りの価値観が一夜にして真逆になったような感覚でした)、あと留学における自分の中での目標達成になかなか近ずくことが出来ないもどかしさの中、それでも自由な異文化での生活にテンションの上がっている不思議な状態でした。

 過食の症状が戻ってきたのは、こちらに来て1か月位した頃。原因は留学におけるプレッシャーと、前々回のメールで書いた語学試験において追い込みすぎたという事だと認識しています。そして過食の症状が再発し、前ほどではありませんが再び食が生活を支配する生活が始まり、1人での摂食障害との格闘が始まりました。

(留学などに関するご質問・ご相談はコメント欄で受け付けていますので、お気軽にメッセージください。)

執筆者

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名前・・・がんがん

1995年生まれの女、留学中の大学生です。
大学1年でダイエットが引き金となり拒食になる。半年の拒食の後に過食に転じ、現在も過食と格闘しています。

欧米圏ではない留学、非嘔吐過食という摂食障害のマイノリティーに関する情報はネット上では少ないというフラストレーションから、「摂食障害×留学」という備忘録も兼ねた連載を書かせていただいています。

残り少ない留学生活ですが、節目節目で更新していこうと考えています。感想・ご質問もお待ちしています。また、私だけでなく他の方の「摂食障害×留学」もシェア出来たらと思っています。よろしくお願いします。詳細はこちら

最後に

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初めての方へ

はじめまして。蘭と言います。

1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。

その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。

おこがましいですが、その経験を活かし、渦中にいる方のお手伝いを旦那さんと2人でしています。

お手伝いと言っても、専門家や医師ではないので、カウンセリングや、診察など出来ませんが、その他の方法でいろいろやっています。つづきを読む。


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