摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[摂食障害×世代間連鎖]自分を褒める

「摂食障害×世代間連鎖」というテーマできぴさんに連載コラムを書いていただいてます。連載の一覧はコチラ

自分を褒める

「生きづらさ」を解明するためにも、わたしには「過去を振りかえる」ということを避けては通れなかった。過去に経験しないことをこれから新たに行動しようとするには、「わたしの物語」を知ることでしか始まらない。

そうとはわかっていても、わたしはそれさえもなかなかできないでいた。とてつもない作業に思えたのだ。

あの日どうして作り笑いをしてその場を誤魔化したのか、あの日どうして泣きたいのに泣けなかったのか、あの時どうしてあんなことをしたのか。考えてもまるでわからなかった。それはわたしが感情を出さないで生きてきたから だった。ど の地点に 立ち返ればいいのか考えてみても、目の前に浮かぶ「両親」というものにかき消されては破滅的な気分になり、そこで思考停止となる。

自家中毒で吐いては怒られてばかりいた幼稚園時代、お金を盗んで他人に自分の力を誇示した小学生時代、「天然ボケ」キャラを成立させては気まずさを誤魔化しながら過ごした中学生時代、摂食障害になり登校できなくなった高校生の時、その後抜け目なく大学に進学したが、悪さを企んだり他人を遠ざけていったわたしの物語においては、まず「自分で自分を褒める」ということをはじめてみた。毎日聞いているラジオのテレフォン人生相談の回答者の先生が言っていたアドバイスを実行してみたのだ。

昔、SNSにも投稿させて頂いたのだが、1日5つ自分を褒める。これは絶対に欠かさないようにした。何も浮かばない日は「自発呼吸できている。」とか「目が見える。 」とか「 『わかる』『わからない』がわかる。」とだけ書いた。

この作業は自分の輪郭をぼんやりと作ってくれたと思う。両親が目の前にいなくとも、例えもう何年も会っていなくても、わたしは常に両親を意識して生きていた。だけど、この「自分を褒める」ということは、たとえ数分間でも「自分」を意識することになる。そこには過大評価しすぎている自分や過小評価しすぎている自分がおり、ボヤけすぎた自分の輪郭を徐々に整えさせてくれる、という効果があった。

「過去を振り返る」ために、まず最初にわたしがやったことがこれであった。

執筆者

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きぴ、女です。

摂食障害という「魔法の杖」をつきながら、18年が経ちました。10代から摂食障害になり、自己否定感と、劣等感と、それはそれは妙な自信とで生きていました。醜態恐怖症と薬物依存症もありましたが、日々、孤独に内省することで自ら克服しました。自己否定感と劣等感にも以前よりは苛まれなくなり、現在は随分生きやすくなりました。

どちらかというと孤独をすごく愛していますが、そう格好つけて言えるのは自分は孤独ではないからです。ここで、みなさんに出会えたのは摂食障害になったおかげだと思ってます。みなさんには本当に感謝しています。橋と地図と犬とひたすら何かを考えることが好きです。詳細はコチラ

最後に

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初めての方へ

はじめまして。蘭と言います。

1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。

その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。

おこがましいですが、その経験を活かし、渦中にいる方のお手伝いを旦那さんと2人でしています。

お手伝いと言っても、専門家や医師ではないので、カウンセリングや、診察など出来ませんが、その他の方法でいろいろやっています。つづきを読む。


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