摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[摂食障害×世代間連鎖]文字起こしのススメ

「摂食障害×世代間連鎖」というテーマできぴさんに連載コラムを書いていただいてます。連載の一覧はコチラ

文字起こしのススメ

随分偉そうな記事を書く自分がいるなあ、と自分でも笑ってしまった。わたしが誰かに何かをススメるなんて!

「文字起こし」は内に籠もりがちなわたしが悪い考えに流されそうな時に打ってつけの作業だった。きっかけは、いつもわたしに元気をくれるのりぴよさんが募っておられた「文字起こし」のメンバーに参加したこと。

右手の人差し指でしかタイピングができなかったわたしが、なんとか今は両手でパソコンを打てるようになった。過食でむしゃくしゃしては文字起こしをし、不安が強くなれば文字起こしをし、悲しくな りそうになればまた文字起こしをする。これを何度か繰り返して、どうにかこうにか完成した作品には感無量だっ た。

わたしがポケっーと動画を眺めているときと、文字起こしをしているときとではことばの意味の理解度がまったく違う。文字起こしをしている時、蘭さんと旦那さんの対話にわたしも参加をして、そこから3人の思考の交流が始まる。蘭さんの意見に頷いたり、旦那さんの意見に頷いたりしながら、そこにはだんだんと「わたしの意見」というものが仕上がってくる。とにかくこれは楽しすぎるのだった。

「ススメ」とは言ったものの、どんな人に「ススメ」ればいいのかはよくわからない。やりたい人はやるんだし、やりたくない人はやらない、というものなのだろうから。いや、それにやっても何も感じない人もいるだろうし、なぜだかわたしのように楽しい人もいるんだろう。 文字起こしをしなくとも、スーっとことばの意味を理解する人だってたくさんいる。きっとどれだ って答えなのだ。

「じゃあ、『ススメ』なんかせずに黙ってれば?」って思う相変わらずの自分もいる。けれども、わたし一人でいつもの自己完結に収束してしまうのはいけないような気持ちになったのだ。わたしは浮かれているだけなのかもしれない。でも、誰かに何かを「伝えたい」と自発的に思うこの気持ちで、わたしは「あいて」の存在を強く感じ、すごく有難い気持ちになった。

かつて、わたしが自ら「あいて」の方へ趣くときは「わたしを理解してちょーだいね」という嫌らしい旗を翻しながら近寄って行った。この「摂食障害×世代間連鎖」のわたしの文章だって、嫌らしい旗を翻した時のように、同情を乞うている自分が見え隠れするような気がして、実はとても怖かったりする。

そ のつもりがなくて も、そうしてしまう時が あり、ハッとさせられる。しかし、純粋に何かを「伝えたい」と感じている今は、「あいて」の方からこちら側に歩み寄って来てくれているような、そんな温かい感じがするのだ。とても不思議である。(あーーー、意味不明ですみません。うまく説明できない。)

で、長ったらしく話は逸れたが、わたしのように、「中身が空っぽ」だということが許せずに苦しんでる人が、もしもどこかでひとり泣いていたり、隠れてひねくれているのなら、「文字起こし」は案外いいと思う。

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執筆者

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きぴ、女です。

摂食障害という「魔法の杖」をつきながら、18年が経ちました。10代から摂食障害になり、自己否定感と、劣等感と、それはそれは妙な自信とで生きていました。醜態恐怖症と薬物依存症もありましたが、日々、孤独に内省することで自ら克服しました。自己否定感と劣等感にも以前よりは苛まれなくなり、現在は随分生きやすくなりました。

どちらかというと孤独をすごく愛していますが、そう格好つけて言えるのは自分は孤独ではないからです。ここで、みなさんに出会えたのは摂食障害になったおかげだと思ってます。みなさんには本当に感謝しています。橋と地図と犬とひたすら何かを考えることが好きです。詳細はコチラ

最後に

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はじめまして。蘭と言います。1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。このサイトでは、皆の摂食障害体験を共有するアンケート、摂食障害経験者によるコラム、自由に書き込める摂食障害のための掲示板を管理しています。