摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[書評・評論]「障がい者が働くということ、その現実に思うこと」

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障がい者が働くということ、その現実に思うこと

今日は書評ではなく、私自身のことや最近感じたことをつらつらと書きたいと思います。

私は就労支援A型事業所で働いています。身体・精神・知的いずれかの障がい者手帳を持っているか、特定疾患(難病指定)を持つ人たちが働くところです。

身体障がいだと心臓にペースメーカーを入れている方や透析を受けられている方、脳性麻痺で片脚が不自由な方などがいらっしゃいます。見た目でわかることも多いし、内科系の疾患でもけっこうオープンに自分の病気について話されている方が多いようです。

一方、精神障がいで来られている(だろう)方は、何となく「このひとは統合失調症かな?」「発達障がいかな?」と接していて推察できる方もいれば、一見しただけではどこに障がいや病気をお持ちなのかわからない方が多く、また自分の病気などに関して話題にすることは殆どありません。少なくとも、積極的に病気の話題を持ち出す人はいません。

それはやはり「あまり知られたくない」という、後ろめたいような恥ずかしいような気持ちが当事者にありがちなことと、周りからネガティブなイメージを持たれるのではないかという危惧から起きているのだと思います。

私自身も、正直自分が摂食障害であることや他の精神的な病気を抱えていることはあまり知られたくないです。内科の持病に関しては聞かれたら答えるし恥ずかしいと思わないのに、どうして精神疾患は恥ずかしいんだろう?まだ答えは出ていませんが、少なくとも話しても周りから良い感情はもたれないだろう、どうせ正しい理解は得られないだろうと始めから諦めている部分はあります。

精神科の医者だけじゃなくて、もっと心を割って病気や障がいについて話せるひとや職場などの場所、ひいては社会としての下地が生まれて行けばいいなあと思っています。

話は変わり・・・最近職場の指導員の女性が、特定の人たちに対してとてもきつく当たるのです。

その特定の人たちというのは、おそらく精神障がいの枠で働かれているだろう方たちなんです。正直、仕事でのミスが多かったり、言われたことにすぐに対応できないことが他の人より多いです。仕事ですから、ミスや失敗に対して注意を受けることは仕方が無い。でも、その言い方に最近棘を感じるのです。

指導員は40台後半の女性で、話しかたもはっきりしていてガハハ笑いもするような「元気なおばちゃん」といった感じの方です。裏表のない性格で、接しやすい人です。

でもその「特定の人たちに対してのキツイ言い方」は最近少しエスカレート気味で・・・言われるほうは内気な感じの方なのでとても言い返したりできません。また、彼らが仕事のやり方などで質問をしても「さっき言ったでしょう!何回言わせるの!一回でちゃんとわかってよっ‼」といったかんじで冷静さを欠いているのでは?と感じる対応が多い。

人間だからイライラする日もあるだろうし、完璧な人間なんていないけど、どうせこの人なら言い返さないから、とか、ミスに漬け込んでここぞとばかりに叱っているのをみるともう言われている方が気の毒で。他の人にもはっきり聞こえる大声でそこまで言わなくてもいいだろうってくらいの叱責。

『その指導員の言動の底に、精神障がいに対する偏見や差別感情があるのではないか?』というのが、今、私が一番気になっていることなのです。A型事業所とうたっているし、指導員さんには働いている私たちの個々の病気や障がいについて正しく理解して欲しいのです。またある程度はその責任も伴っているはずだと思います。思いたい。

人の弱点に漬け込んだような言動をする人が私は大嫌いです。いじめと一緒です。その指導員さんにはそういう下心がないと思いたい。ただ仕事に対して厳しい人なんだと思いたい。
でも・・・。

現実って厳しいですね。むずかしい。苦しい。そんなことを最近強く感じて滅入り気味なむちむちなのでした。

本は相変わらずたくさん読んでいます。好きな作家さんの新刊も続々出ているのでうれしい悲鳴が出そうです。これからもぼちぼち更新していきたいと思っています。
 

執筆者

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名前:むちむち
年齢:1979年生まれ
性別:女

16歳頃から過食が始まりました。ずっと吐かない過食でしたが、2011年の暮れ頃に吐くことを覚えてしまい、そこからは毎日過食嘔吐。ひどい時は一日4〜5回食べ吐きを繰り返していましたが、現在は一日一度に落ち着いています。
私はダイエットがきっかけではなく、幼少時に受けた性虐待などが原因だと今のところ診断されています。摂食障害の他にもPTSD、うつ病、解離性障害、身体表現性障害、衝動制御障害など…色んな診断名がつけられてきました。過食が始まった頃から精神的にも不安定になり、自殺未遂を繰り返した時期もありましたが、今は短時間ながら働けるところまで快復しました。
本の虫で、とにかく数だけは読んでいるので、主に摂食障害に関する本の感想などを書くことなんかで皆さんとつながっていきたいなと思っています。よろしくお願いします!詳しくはコチラ

最後に

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はじめまして。蘭と言います。1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。このサイトでは、皆の摂食障害体験を共有するアンケート、摂食障害経験者によるコラム、自由に書き込める摂食障害のための掲示板を管理しています。