摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[摂食障害×子育て]#1「摂食障害と妊娠」

「摂食障害×子育て」というテーマで♪さとちん♪さんに連載コラムを書いていただいてます。連載の一覧はこちら

#1「摂食障害と妊娠」

今回はいきなりですが、摂食障害だった私が妊娠した時のことを書きたいと思います。

私は、「妊娠すれば摂食障害はなおる」と思っていました。事実なかには、妊娠や出産を機に過食嘔吐などの症状が寛解したという人もいると思います。けれど私の場合は、違いました。

たしかに、悪阻(つわり)が始まったりすると、今までのような偏食もしていられなくなったし、お腹が大きくなってくれば物理的に過食もできなくなりました。私は妊娠中の体重増加も素直に受け入れることができたから、本当に完治したように思えたのです。でも…。妊娠中から徐々に私の頭を支配した「産後ダイエットしなくちゃ」という思い。

大げさな表現ではなく本当に、出産したその日から、「痩せなくては」という思いで私の頭の中は支配されました。今振り返ってみると、まるで私の頭の中に巨大な鐘があって、その鐘が「ゴーン」「ゴーン」(痩せろ)(痩せろ)ととどろいているようだった。

ほどなくして、普段の食事はあれこれと制限し、でも定期的にひどい過食をし、それを異常的な手段で無かったことにしようとする生活が戻りました。変わったのは、それをしている自分が母親になった、ということだけ。摂食障害の症状と自己嫌悪の無限ループ。

私の場合、摂食障害人生の本当の地獄は産後に始まったという感じです。そこから今に至るまでの経過は、これから少しずつこちらで記事にしていきたいと思いますが、今の私がひとつ言える事は

【ライフイベントを、摂食障害を即時に必ず治す特効薬だと勘違いしない】

結婚すれば、出産すれば、転職すれば、退学すれば、家を出れば、離婚すれば…。

「過食(過食嘔吐)がなおる【はず】だったのに!」というジレンマは、逆に病気を悪化させる要因にしかならなかったように思います。1つが変わればすべてが変わる、と何かにすがろうとするのは危険です。だから変えよう、変わろうと焦らなくてもいい。

あるいはいつまでも変われない自分を責めなくてもいい。この病気の病巣は、あくまで自分自身の中にあるものだと実感しています。

執筆者

sarochin

名前:♪さとちん♪

1985年生まれ。2015年現在30歳。横浜市在住。旦那、息子(3歳9か月)と3人暮らし。

幼少期から摂食障害に通じる行動、悪癖が多々あり、20代前半で過度のダイエットに失敗したことにより本格的な過食症を発症。非嘔吐。下剤・利尿剤・その他の薬の乱用、チューイング、絶食、偏食、帳消し行為等を繰り返すこと6年余り。身長160cm、最低体重39kg、最高体重60kg弱。

現在、症状は少しずつおさまり、完全克服に向けて試行錯誤中。第二子不妊の治療のため通院中。ちなみに旦那は12歳年上。丑年どうし、そして実は天王星人(-)【テンノウセイジンマイナス】どうし。笑。詳細はコチラ

最後に

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はじめまして。蘭と言います。1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。このサイトでは、皆の摂食障害体験を共有するアンケート、摂食障害経験者によるコラム、自由に書き込める摂食障害のための掲示板を管理しています。