摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[書評・評論]「あかるく拒食 ゲンキに過食 リターンズ」伊藤比呂美、斎藤学著

摂食障害に関する書籍や映画などの書評・評論をむちむちさんに書いていただいてます。他の書評・評論はコチラから(時系列順)

書評

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伊藤比呂美、斎藤学著
「あかるく拒食 ゲンキに過食 リターンズ」
平凡社

この本にもいろんな思い入れがあるので、どんな風に紹介しようかなーと悩んでいるうちに時間ばかりがすぎてしまい、未だ思いがまとまらないままですが、とにかく面白いのでもう紹介しちゃいます。

1992年に出版されたものに新たな対談が加えられていますが、基本は元のまま。表紙のイラストは今っぽくなりました。6人の摂食障害当事者の語りがメインです。5人の女性は伊藤比呂美さんが、唯一の男性は斎藤先生がインタビューされています。

過食する時の食べ物、家族関係、仕事や彼氏のこと、他の症状・・・話しことばで微に入り細に入り語られていますが、固有名詞やなんかに20年の時代のギャップ、感じます。そこがまた面白い。

ツナパン、うぐいすパン、ジャムクッキーにレディボーデン・・・過食する時の食べ物に挙げられているものの一例ですが、何だか時代を感じませんか?他もおしなべて炊いたご飯とかインスタントラーメンとか、過食するものが現代と比べると素朴でシンプルな感じがしました(現代=コンビニその他でありとあらゆる種類や味付けのものを選り取りみどりってイメージです、私の中では)。インタビュアーお二人の人柄もあってか、本当にあけすけな彼・彼女らの語りは20年の歳月を経ても全く色褪せておらず、一読の価値ありだと思います。

伊藤比呂美さんと斎藤先生の対談も必読。摂食障害の自助グループ、NABAの立ち上げに尽力した斎藤先生の考察は鋭く的確で、それでいて優しい。摂食障害を自分だけでなく我が娘までも経験した伊藤比呂美さんの視点も当事者だからこそのもので、母親の気持ちも窺い知れます。もし未読の方がいたら、とにかく騙されたと思って一度読んで見てください。また20年後に再リターンズ、希望します!

執筆者

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名前:むちむち
年齢:1979年生まれ
性別:女

16歳頃から過食が始まりました。ずっと吐かない過食でしたが、2011年の暮れ頃に吐くことを覚えてしまい、そこからは毎日過食嘔吐。ひどい時は一日4〜5回食べ吐きを繰り返していましたが、現在は一日一度に落ち着いています。
私はダイエットがきっかけではなく、幼少時に受けた性虐待などが原因だと今のところ診断されています。摂食障害の他にもPTSD、うつ病、解離性障害、身体表現性障害、衝動制御障害など…色んな診断名がつけられてきました。過食が始まった頃から精神的にも不安定になり、自殺未遂を繰り返した時期もありましたが、今は短時間ながら働けるところまで快復しました。
本の虫で、とにかく数だけは読んでいるので、主に摂食障害に関する本の感想などを書くことなんかで皆さんとつながっていきたいなと思っています。よろしくお願いします!詳しくはコチラ



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初めての方へ

はじめまして。蘭と言います。

1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。

その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。

おこがましいですが、その経験を活かし、渦中にいる方のお手伝いを旦那さんと2人でしています。

お手伝いと言っても、専門家や医師ではないので、カウンセリングや、診察など出来ませんが、その他の方法でいろいろやっています。つづきを読む。


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