摂食障害と蘭 Eating Disorder Ran

[摂食障害と対人関係療法]第12回 中期

「摂食障害と対人関係療法」というテーマでかきのすけさんに連載コラムを書いていただいてます。連載の一覧はコチラ

第12回 中期

こうして、気持ちを振り返る。特にどういった時に気持ちが動いたかをみていくと、やはり私は他人がどう思うか、どう感じるかばかりを気にしていつも生活していることに気づいた。まさに「評価の過敏性」だった。

そうこうして、中期に入った。

私の場合は全部で16回。初期・中期・後期と大まかに3段階に区分されるそう。予め読んでいた「対人関係療法マスターブック」という本で、治療者がどういう手順で治療を進めていくかを記した本を予め読んでいると、どういう風に勧めていくかわかりますよ、と教えてもらっていた。

これを読んでいた私は、そろそろ中期かぁー。そんな感じだった。両親、カウンセラーとも、下手くそながら必死で自分の気持ちを何度も伝え、だいぶん両者とも気持ちの上で、少しづつ安心感を感じるようになってきた。

中期に入り、内容はもっと具体的になっていった。自分の心が大きく動いた時を見ていくのは変わらず、その時の具体的な会話の内容をメモして面接で話合う、という段階に入った。

その会話を元に、自分が感じた気持ち。その時に本当はどうなって欲しかったか?その為に、私はどんなコミュニケーションを取ればいいか?をカウンセラーの人と話し合いをして、次回までに、カウンセラーと相談した伝え方で伝えてみる。これを続けた。

その度に、自分の気持ちを伝える事は悪い事ではない事、伝え方を工夫すれば相手を不快にせず自分の気持ちを伝える事も出来る、という事が少しづつではあるけど、わかっていったような気がする。

これらの気づきは、きっと摂食障害が治っていく大きな要因のような気がする。

自分の素直な気持ちを伝える事で、そのままの自分を受け入れてもらえる、という感覚は「自尊心」を高めてくれる。つまりどんな自分でも、まぁ大丈夫か、と思えること。

それって体型になろうと、周りや自分が愛して欲しい人が自分を愛してくれたら、そんな事はどっちでもよくなっていくような気がする。

じゃあ、愛されるってどうしたら??

悲しいかな、現実はすべての人が自分を好きでいてくれる、という事はないと思う。だけど私の場合、私は皆から好かれなきゃダメだと思っていたし、皆から愛して欲しかった。そう思っていた事に昔は気付く事もかなかったんだけど。。

自分以外の他人は、全て私に評価を下す存在。だから、私は努力し続けなきゃいけないし、努力しなきゃ愛される価値もない人間、と思っていたようだ。

ここで、役に立ったのが、「領域」という考え方だった。自分の領域、他人の領域。

私の場合、、
例えば数人が集まって誰かの悪口を言っている場面。そこで、私は悪口を言うのがとても苦手だった、そして聞いている事も。なぜこんなに不快かよくわからなかったんだけど、どうやら私は他人の領域に勝手に入ってしまいやすく、そして他人からも自分の領域に勝手に進入しやすくしてしまっているらしい。

批判されている人が自分の事のように感じてしまったり、あるいは批判している人が自分の事のように感じてしまう感覚。

これは、自分の領域と他人の領域が上手く区別出来なくて、こんな気分になるみたい。

だから私の場合は、よ~く、これは誰の事?誰が感じてる事?私?他の人?私はどう思ってる?と自分に問いかけてあげるようにしました。

これは、摂食障害とはあんまり関係ないかもですが、私の心が少し楽になった一つの考え方だったので。。

次回は再び、治療の体験談を書いていきます。

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執筆者

dancer

名前:かきのすけ

はじめまして。10代の頃からダイエットをきっかけに、過食、過食嘔吐になり35歳で、今も治療を続けています。私は対人関係療法という期間限定の治療を受けました。過食嘔吐自体はなくなっていませんが、心持ちの変化は沢山ありました。個人的に学んだ事や心の変化を書いていきたいと思います。宜しくお願いします(^-^)詳細はコチラ

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初めての方へ

はじめまして。蘭と言います。

1983年生まれ、現在は旦那さんと娘と息子の4人家族で神戸に住んでいます。

その前までは、5年の過食嘔吐、嘔吐を辞めて完治するまで9年。全部で14年かけて摂食障害を克服しました。

おこがましいですが、その経験を活かし、渦中にいる方のお手伝いを旦那さんと2人でしています。

お手伝いと言っても、専門家や医師ではないので、カウンセリングや、診察など出来ませんが、その他の方法でいろいろやっています。つづきを読む。


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